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上下関係はもういらない

2018/06/11 心理学 教育 母として思うこと 社会制度

日大のアメフト部の話から
大学の経営体質というようなことまで問題にされるようになっていますね。

モリトモや加計の話もあるように
学校ビジネスってやってみたいと思う人が多くて
でも、実際には
続けていくのって結構難しいのかもしれません。


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いわゆるお客さまは
生徒であり
企業(学校)側が売る商品は
情報や技能です。


お金を出して

欲しい情報や技能、体験を得るということについての形は
一般商店や企業のものとお金のやりとりと変わらないはずなのですが

習う、学ぶ、ということに、古来ついてくる

「師弟関係」が話を面倒にします。

 



 

商品の品質に磨きをかけ、

精一杯のサービスを提供するすることで
お客さまに満足していただき、

営利をうるのが企業側の使命です。
お客様は神様、などとは言いますが
実際にはそこに上下の身分関係などはありません。

 

なので

学校も

設備などの物的環境、教員やスタッフの質などの人的環境を整え、

生徒や保護者に満足してもらえる情報や体験を与える

「サービス」をすることが使命の一つなはずです。

ですが

学校にサービスという言葉を使うと

違和感を感じるのは

「辛い体験の後だけに成功が得られる」

「厳しいしつけが立派な大人を作る」

という教育観の嫌う、

「甘さ」や「ぬるさ」などを思い起こさせるからでしょうか。
 

レストランのお客が

その時その瞬間の心地よさや美味さを求めているのに対して

学校の生徒の求めているものは

数ヶ月あるいは数年後の変化や成長です。

楽しい、嬉しい、気持ちいい、ばかりを提供(サービス)しているやり方では

思うような結果が現れることはない

という意見が大半でしょう。


397ba883aabcea578dfe9e971565a9bd_m.jpgまた、先生と生徒という関係に絶対的な上下関係があると
認識していることも原因かもしれません。

先生は尊敬されるべきで
生徒はしのごの言わずにそれに従う、というのが常識の世界で
あれ?お客はこっちだけどな、と疑問を持ってしまえば
知識も体験も与えてもらえないことになる矛盾を生じます。

 

 

ものを教えてもらうためには
住込みで労働力を提供して

稽古をつけてもらうのが普通であった時代の師弟関係
(徒弟制度がなくなった時代になっても
いじめられてナンボ、という体質は続いています)と
双方が対等で
金銭で情報や経験のやりとりをするようになっている現代の学校
(企業としてのシステム)とでは
教師側も生徒側もあり方が違っていないければならないはずです。

 


 

ゆとり世代が教員となり

(彼らは傷めつけて人を伸ばすやり方をよく知りません)

ゆとりの反発から締め付けが厳しくなって
周りの動きに敏感な子たちが

大学生年齢になっています。
 

彼らの繊細さを潰さないで
うまい社会づくりが
どうにかできないかと
ちょっと、焦っています。

 

 

教える方と、

教わる方と

どちらにも上下などなく

リスペクトし合う関係、というのが理想の

というか

あるべき関係ではないでしょうか。

 

 

そこには
師を盲信することのない生徒と

生徒をお客様として過剰に接待することのない師の

いい「教育」が出来上がるのではないかと思うのですが。

 

 


 

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